「地理・文化など」
南米チリの領土であるイースター島はポリネシアン・トライアングルの東の頂
点をなし、最も近くに人間の住む英領ピトケアン諸島の南東約2000キロ、本土チ
リのサンティゴから西へ3760キロ、タヒチから4050キロ。南回帰線のすぐ南に位
置する文字どおり南海の孤島である。ちなみに飛行機でサンティアゴから5時間30
分、タヒチから6時間。週2便の就航。日本から行くにはタヒチ経由となる。
島の形は縦24キロ、横12キロの直角三角形をしており、面積は16,628ヘクター
ル。火山島のため土壌は溶岩質で樹木は乏しく小川もない。作物の育ちにくい荒
れ地が多く、無数の火山や丘が起伏を作っている。
海岸線は太平洋の荒波に洗われ砂浜はほとんどなく、岩のごろごろしている浜がほとんどである。
集落は一ヶ所でそれ以外の場所には人間はほとんど住んでいない。人口は2800
人程でポリネシア系民族である。公用語はスペイン語だが島民はラパ・ヌイ語
を話す。
島内の交通手段にはタクシー、バスなどの公共機関はなく集落内では自動車も
あまり見かけない。レンタカーならぬレンタホースがあるのもおもしろい。道路
は集落内が石畳になっている以外は未舗装で雨がふるとぬかるんでしまい自動車
が通れなくなる場所もある。
経済は観光と漁業、農業でなりたっている。みやげもの店もあるがほとんど俗
化されていない。