ある物は未完成のまま、ある物は運搬の途中で... まるで今のいままで作業をしていた人たちが忽然と消えてしまったような異様な光景が広がっている。
ここで切り出されたモアイがいったいどのように島中に運ばれていったのか、
その方法については今もって謎とされている。人々は何に憑かれて、この激しい
自己犠牲を強いられたであろう作業を続けていたのだろうか。
島のあちこちにあるモアイがこの石切り場で彫られ、海岸へ運ばれていき立てられたという事実は海岸に向かう道路の傍らにいくつもモアイが転がっていることからも
明らかである。