「魂を休めたアナケナ海岸」

島の北東に位置する「アナケナ」には修復された2つのアフと、島で最も美しい浜がある。昔の支配者たちの居住区で、ちいさな椰子の林が植林されている。

伝説によるとホツ・マツア王が遠い故郷を出発し、長くつらい航海の後に上陸したのがこの海岸だったといわれている。

この地のアフ「ナウ・ナウ」は1978年に島の考古学者セルヒオ・ラプにより修復されたもので、同時にモアイの眼の断片も発見された。モアイには眼があったのである。

アフの様式は技術的に見ても一番新しい時代(15世紀)のものであると思われる。アフの後壁にはとがげ人間や海鳥が飛んでいる岩絵がある。

比較的新しいモアイであるため、手の位置や長い指、ふんどしなど細かい部分がよく観察できる。